歌手: 三波春夫
时长: 09:13
赤垣源蔵 - 三波春夫 (みなみ はるお)[00:00:00]
词:北村桃児[00:00:12]
曲:春川一夫[00:00:25]
酒は呑んでも[00:00:37]
呑まれちゃならぬ[00:00:43]
武士の心を忘れるな[00:00:50]
体こわすな源蔵よ[00:00:59]
親の無い身にしみじみと[00:01:05]
叱る兄者が懐かしい[00:01:12]
迫る討入りこの喜びを[00:01:30]
せめて兄者によそながら[00:01:42]
告げてやりたや知らせたい[00:01:52]
別れ徳利を手に下げりゃ[00:01:58]
今宵名残りの雪が降る[00:02:06]
兄のきものに盈々と[00:02:21]
差して呑み干す酒の味[00:02:34]
「兄上[00:02:47]
もはや今生のお別れとなりました[00:02:48]
お顔見たさに来てみたが[00:02:51]
源蔵此れにてお暇仕りまする」[00:02:54]
兄の屋敷を立ち出でる[00:03:05]
一足歩いて立ち止まり[00:03:14]
二足歩いて振り返り[00:03:22]
此れが別れか見納めか[00:03:27]
さすが気丈の赤垣も[00:03:35]
少時佇む雪の中[00:03:40]
熱い涙は[00:03:46]
止めどなし[00:04:02]
「かくて果てじと気を取り直し[00:04:15]
饅頭笠を傾けて目指す[00:04:17]
行手は両国か[00:04:21]
山と川との合言葉[00:04:27]
同じ装束勇しく[00:04:29]
山道ダンダラ火事羽織[00:04:32]
白き木綿の袖じるし[00:04:35]
横川勘平武林が大門開けば赤垣は[00:04:40]
宝蔵院流九尺の手槍[00:04:46]
りゅう!としごいてまっさきに[00:04:50]
吉良の屋敷に踏込んだり[00:04:52]
されど東が開け初めても未だに[00:04:56]
解らぬ吉良殿在処[00:05:01]
さすがの大石内蔵之助[00:05:04]
天を仰いで嘆く時[00:05:06]
誰が吹くやら呼子の笛[00:05:09]
吉良の手を取り引い出し[00:05:12]
吹くは[00:05:15]
赤垣源蔵なり[00:05:17]
一夜[00:05:28]
開くれば十五日[00:05:38]
赤穂浪士が引揚げと[00:05:42]
聞くより兄の塩山は[00:05:45]
もしや源蔵がその中に[00:05:50]
居りはせぬかと立ち上り[00:05:54]
「市助!市助はおらぬか!」[00:05:58]
「市助赤穂浪士が今引揚げの最中[00:06:00]
たしか弟がその中に居るはずじゃ[00:06:03]
そなた早よう行って[00:06:05]
見届けてきて呉れ![00:06:07]
もしも源蔵が居たならば[00:06:08]
隣近所にも聞こえる様に[00:06:10]
大きな声で叫んでくれよいか!」[00:06:13]
もしも居らないその時は[00:06:17]
小さな声で儂にだけ[00:06:22]
知らせてくれよ頼んだぞ[00:06:25]
祈る心で待つ裡に[00:06:32]
転がる様に戻り来て[00:06:37]
「ヤァー源蔵さまが[00:06:40]
居りましたワイ」[00:06:43]
嬉し涙の塩山は[00:06:49]
雪を蹴立てて真っしぐら[00:06:54]
仙台候の御門前[00:06:58]
群がる人をかき分けかき分け[00:07:02]
前に進めば源蔵も[00:07:07]
兄は来ぬかと背延びして[00:07:11]
探し求めている様子[00:07:14]
「源蔵!」[00:07:19]
「兄上か!」[00:07:20]
ひしと見交わす顔と顔[00:07:23]
固く握った手の中に[00:07:36]
通う血汐の温かさ[00:07:39]
同じ血じゃもの肉じゃもの[00:07:43]
夢を果した男の顔に[00:08:10]
昇る旭が美しや[00:08:22]
笑顔交して別れゆく[00:08:32]
花の元禄兄弟[00:08:38]
今朝のお江戸は日本晴れ[00:08:46]