歌手: SymaG
时长: 04:58
ひよこと天秤 (小鸡与天秤) - 島爺 (SymaG)[00:00:00]
词:ふる[00:00:08]
曲:ふる[00:00:17]
その眼が見据える晩年[00:00:26]
こまっしゃくれた鳴き声など[00:00:28]
とうの昔に聴き飽きた[00:00:29]
ずるずる四の足音[00:00:32]
歩む方向すら知らぬままに[00:00:33]
ふらふら千鳥足[00:00:35]
小瑠璃が笑う[00:00:36]
道はか細い平均台[00:00:38]
右も左も宵の光[00:00:39]
どちらに落ちても奈落行き[00:00:40]
辿り着いた濁世で[00:00:43]
手招きをする曖昧宿[00:00:44]
あんよが上手は床上手[00:00:46]
虚構の嵩百貫の屑[00:00:51]
「また始まったよ」[00:00:55]
繰り返す東雲の空[00:00:57]
そこかしこから雛型の産声[00:01:01]
荒れ果てた轍を[00:01:05]
通るとも知らずに[00:01:07]
収まりつかぬ不相応の翼[00:01:09]
くちばしから垂れる墨汁は[00:01:12]
降り出す雨に滲み広がる[00:01:14]
俄作りの鳥小屋じゃ[00:01:17]
雨宿りもできやしない[00:01:18]
泥水すすりいざ[00:01:20]
一匁の分銅に脅かされ[00:01:22]
命の時間が迫る[00:01:25]
急げ渡れ遠浅の海[00:01:28]
遠雷響く彼方まで[00:01:29]
墨で塗り潰したその道に[00:01:31]
差し込むは藍白の亀裂[00:01:33]
拍手に飽きもせずに[00:01:36]
群れを成すは池の鯉[00:01:38]
「見ちゃいけない」[00:01:39]
無い親指隠して[00:01:40]
通夜を飛び越えろ[00:01:42]
障子破りお迎え[00:01:56]
錆びた掛け金夢の跡[00:01:57]
早うこっちにいらっしゃいな[00:01:59]
四畳半の鳥かご[00:02:01]
謳うは有象無象の糞[00:02:03]
値札も反古して[00:02:04]
香具師は薄笑い[00:02:05]
底打ちの誉れを[00:02:07]
羽繕いしながら鶴首して[00:02:08]
千切って毟って丸裸[00:02:10]
尼の匙を食い尽くし[00:02:12]
そらあっちへこっちへ糧を探し[00:02:14]
見上げりゃ屠殺場[00:02:15]
後の祭り[00:02:17]
眩い暈水仙の園[00:02:20]
「おやどこへ行くの?」[00:02:24]
朝露に濡れる山苔に[00:02:26]
足を滑らせ見失う陽の向き[00:02:30]
不遜の羽ばたきは[00:02:34]
いつかの落日[00:02:36]
もろい橋に楔は打たれ[00:02:38]
元より無い退路は断たれた[00:02:41]
硝子を噛み砕き[00:02:43]
小石を飲み込み[00:02:45]
報われぬ天秤に[00:02:46]
飛び乗っては弾かれる[00:02:47]
さえずる事も無く[00:02:49]
一匁の御神を崇め続け[00:02:51]
祈りの時間を憂う[00:02:54]
急げ集え[00:02:57]
八百長の舞台鐘よ響け[00:02:57]
有明の空は蜃気楼の楽園[00:02:59]
救いの器で水浴び[00:03:03]
墓守は公平な不公平に辟易[00:03:05]
赦しを乞う御明かし消えた[00:03:09]
成れぬ弧を描く燕に[00:03:43]
成れぬけたたましい烏に[00:03:46]
成れぬ愛歌う雲雀に[00:03:48]
成れぬ雛鳥にさえも[00:03:51]
一匁の分銅に押し潰され[00:03:53]
命の時間を看取る[00:03:57]
嬲り殺す鳥目の世界[00:03:59]
足掻き叫べど[00:04:01]
菊戴の羽根を[00:04:02]
揺らす事も出来ず[00:04:04]
雀の涙の傾きを[00:04:05]
吹聴してはまた灰を散らして[00:04:08]
押し寄せる鶸色の漣に[00:04:10]
文句も言えずに[00:04:13]
止まぬ猟銃[00:04:16]
白黒つけろ[00:04:17]
腐る果実齧り付き[00:04:17]
忌々しい屑鳥を撃て[00:04:19]
命の通わぬ窓に群れ[00:04:22]
振り払った蚕が[00:04:24]
また呻きをあげる前に[00:04:26]
掌で蠢くその卵と共に[00:04:27]
死に晒せ[00:04:31]