所属专辑:巨人の輪郭
歌手: 尾崎豊
时长: 08:05
この街の窓は[00:00:09]
どれも高いビルの壁にさえぎられている[00:00:12]
青白い光だけが彼の目に届いているんだ[00:00:22]
雑誌やテレビで見た風景や[00:00:41]
小説の中で思い浮かべてみた風景や[00:00:50]
まるで思い出をさぐるみたいに[00:00:57]
思い浮かべていた[00:01:02]
階段を上がっていくとねぇ[00:01:06]
足音だけが妙に大きく響いていて[00:01:11]
何度も「**」って呟いてるみたいに[00:01:17]
聞こえるんだ[00:01:21]
飛び降り自殺の現場を[00:01:31]
目撃した友達の話を思い出しちまって[00:01:33]
それでそこから見える風景は[00:01:40]
妙にさびれていて[00:01:44]
馬の調教場が見えて[00:01:48]
たくさんの黒い棒がうごめいている[00:01:51]
そう飛び降りて落ちていく人間も[00:01:57]
黒い棒に手がはえた[00:02:03]
そんなふうだ[00:02:06]
っていってたな[00:02:08]
その向こうにビルの無数に[00:02:12]
並ぶ街が見えるんだ[00:02:15]
俺はいつのまにかそこにいて[00:02:21]
でもね誰も俺を[00:02:25]
わかってくれようとはしないんだよ[00:02:29]
しょうがなくて俺は[00:02:33]
その街を出ようとしたけれど[00:02:35]
どこへ行けばいいのかわからなくてね[00:02:39]
通りがかりの奴と喧嘩になっちまうんだ[00:02:48]
彼はやみくもに殴りつけるところを[00:02:57]
何度も想像した[00:03:01]
彼は鼻息を荒くして[00:03:08]
そして相手を殺してしまうと我にかえって[00:03:15]
自分の考えの馬鹿さかげんに笑った[00:03:23]
唄ってみた[00:03:33]
自分の声がはね返って[00:03:37]
聞こえるかと思ったけれど[00:03:42]
下で馬鹿騒ぎしている[00:03:54]
連中にかき消されて[00:03:55]
かえって淋しくなった[00:04:03]
見知らぬ街に辿り着くとねぇ[00:04:11]
目に入るすべてのものが[00:04:16]
この街にとって[00:04:23]
どんな意味をもっているのか[00:04:25]
わからなくてね[00:04:28]
俺が最初に気に入った店も[00:04:32]
ほんとうはこの街じゃ[00:04:37]
そんなにはやっちゃいなかったんだ[00:04:43]
空が少しだけ違うみたいに見えるし[00:04:47]
彼はそんな思いを込めて[00:04:57]
もう一度唄ってみた[00:05:04]
この街も変にイカれてやがる[00:05:09]
いつまでたっても[00:05:21]
街のけばけばしい[00:05:25]
明かりは消えようとしやしない[00:05:26]
吐き捨てた唾液すら俺を見放しやがる[00:05:36]
なんだかほんの少し気をゆるめると[00:05:46]
俺のほうがだめになっちまいそうなんだ[00:05:54]
どうしようもない現実を[00:06:02]
かみしめるしかなかった[00:06:06]
部屋がどんどん散らかっていくと[00:06:12]
食がだんだん細くなっていた[00:06:18]
彼は昔の友だちに電話してみた[00:06:28]
相変わらずだったけど[00:06:36]
女の話しかなかった[00:06:40]
そしてすげなく切られた[00:06:45]
自分を裏切った女の名前を口にすると[00:06:55]
前の部屋の隅から隅まで[00:07:02]
思い浮かんできた[00:07:08]
何でこんなところに自分がいるのか[00:07:17]
情けなくなってきたよ[00:07:22]
何を信じればいい[00:07:29]
これはいったい誰のことなの[00:07:35]