歌手: 少女病
时长: 05:38
浮遊黒猫と楽団装置 (浮游黑猫与乐团装置) - 少女病 (しょうじょびょう)[00:00:00]
『衝動の儘に深い考えもない儘に[00:00:03]
家を飛び出したミリリは[00:00:06]
激しい疲労と空腹に[00:00:08]
襲われながら[00:00:11]
それでも足を前へ前へと[00:00:12]
動かし続けていた[00:00:14]
雨にうたれ磨り減っていく心に[00:00:17]
それでも目的だけは[00:00:21]
見失わないように[00:00:22]
薄汚れた格好の少女に[00:00:25]
声をかける者はいない』[00:00:28]
「ふふっあたし[00:00:32]
バカみたいだ」[00:00:35]
緩やかな明滅にセカイは廻って[00:00:55]
少女の視界はいつか[00:01:03]
ブラックアウトを繰り返した[00:01:07]
朽廃ディテールは嘘[00:01:12]
絡む腳笑って笑って[00:01:16]
不恰好なダンスに[00:01:20]
黒猫が欠伸する[00:01:24]
虚構の羽はいらない[00:01:30]
それは物語を生まない[00:01:34]
不明確な少女の[00:01:39]
軌道は儚くも空を蹴った[00:01:42]
意識の葬列に終止符が穿たれて[00:01:48]
嗚呼倒れる手折られる[00:01:55]
刹那救い上げた腕は[00:01:58]
幻想か現か不明瞭で[00:02:00]
『倒れかけた少女を支えたのは[00:02:06]
黒衣を纏った放浪者[00:02:09]
無言で手渡されたパンに[00:02:11]
少女は飛びつく』[00:02:14]
「ああれがと貴方は?」[00:02:17]
ぼやけていたセカイが[00:02:21]
息を吹き返し[00:02:25]
箒星は流れてく[00:02:29]
言い尽くせない願い乗せて[00:02:33]
猫の楽団は空想[00:02:38]
置き場所を探して探して[00:02:42]
蓄積した音に無意識に依存した[00:02:46]
感情のない喝采[00:02:55]
いつか物語を壊す[00:03:00]
囃し立てる[00:03:04]
散々耳元で鳴っていた言葉[00:03:06]
それは終わりへ向けられた[00:03:11]
その誘うような声音[00:03:18]
足を止めて止められて[00:03:21]
正気を取り戻す少女[00:03:23]
音はもう掻き消えていた[00:03:25]
「ああたしの顔に[00:03:34]
何かついてますか?」[00:03:35]
『汚れているのだろうか[00:03:38]
と不安に襲われた少女が口元を[00:03:41]
ゴシゴシと擦っていると[00:03:44]
彼は微笑み[00:03:46]
自分の探している[00:03:48]
女の子のことを[00:03:49]
思い出したのだと優しく語る[00:03:50]
年の頃も同じで思わず手を[00:03:53]
差し伸べてしまったのだと[00:03:56]
多くは語らなかったけれど[00:03:59]
人として誤った道を[00:04:02]
選んでしまったらしいその子を[00:04:04]
止めようと[00:04:05]
旅をしていることはわかった』[00:04:07]
鮮やかな感情に呼吸を整えて[00:04:11]
虚構の羽はいらない[00:04:19]
それは物語を生まない[00:04:23]
羽はなくとも[00:04:27]
少女の足取りは[00:04:29]
その意思を取り戻した[00:04:32]
飛ぶようにだなんて[00:04:37]
言えないけれど確かに[00:04:41]
嗚呼噛み締めて踏みしめて[00:04:44]
著実にその地を蹴る[00:04:46]
少女のいるべき方角へ[00:04:49]
「キミの旅の終着点はどこ?[00:04:56]
決して道を間違ってはいけない[00:05:00]
戻れなくなるなら」[00:05:02]
『ぶっきらぼうに[00:05:06]
けれど誠実に語る彼に少女は頷き[00:05:07]
再び歩きはじめる[00:05:11]
二人の目指す場所が[00:05:14]
同一であることには[00:05:15]
最後まで気付かないままに』[00:05:17]
「もうすぐ行くからだから[00:05:21]
生きて待ってて」[00:05:25]